7-4. ゆうちょ銀行の相続手続きで確認すべきこと

亡くなられた方がゆうちょ銀行に口座を持っていた場合、ゆうちょ銀行所定の相続手続きが必要になります。

ゆうちょ銀行は、通常の銀行とは手続きの進め方や案内書類の流れが異なる部分があります。

そのため、通帳やキャッシュカードが見つかった場合には、早めにゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で手続き方法を確認することが大切です。

この記事では、ゆうちょ銀行の相続手続きで確認すべきこと、必要書類、注意点について解説します。


1. まず通帳・カード・記号番号を確認する

ゆうちょ銀行の相続手続きを始める前に、亡くなられた方の通帳やキャッシュカードを確認します。

ゆうちょ銀行では、一般的な銀行の支店名・口座番号とは異なり、記号番号で管理されていることがあります。

確認する主な項目は次のとおりです。

  • 通帳の有無
  • キャッシュカードの有無
  • 記号番号
  • 通常貯金
  • 定額貯金
  • 定期貯金
  • 口座残高
  • 自動払込みの有無
  • 年金や公共料金の入出金履歴

通帳が見つからない場合でも、郵便物や取引明細から口座の存在が分かることがあります。


2. ゆうちょ銀行の相続手続きの流れ

ゆうちょ銀行は、相続手続きの流れとして、相続の申出、相続確認表の提出、必要書類の準備、書類の提出、相続払戻金の受取りという手順を案内しています。

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 相続の申出をする
  2. 相続確認表を提出する
  3. 必要書類の案内を受ける
  4. 必要書類を準備する
  5. 書類を提出する
  6. 相続払戻金を受け取る

ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で手続きを進めることになります。

混雑状況によっては時間がかかることがあるため、事前予約や必要書類の確認をしてから来店するとよいでしょう。


3. 必要になる主な書類

ゆうちょ銀行では、遺言書がない場合の必要書類例として、亡くなられた方の婚姻から死亡までの連続した戸籍謄本、亡くなられた方の預金通帳等、相続人の印鑑登録証明書、遺産分割協議書がある場合はその書類、相続払戻金を受け取る相続人の実印などを案内しています。

遺言書がある場合には、遺言書、検認が必要な遺言書については検認済みのもの、相続人または遺言執行者の印鑑登録証明書、実印などが必要になる場合があります。

実際に必要な書類は、相続人の構成、遺言書の有無、遺産分割協議書の有無などによって変わります。

必ずゆうちょ銀行の案内に従って準備しましょう。


4. 戸籍の範囲に注意する

ゆうちょ銀行の相続手続きでは、亡くなられた方について、婚姻から死亡までの連続した戸籍謄本が必要と案内されています。未婚の場合は16歳から死亡までの戸籍とされています。

一方、他の相続手続きでは、被相続人の出生から死亡までの戸籍を求められることもあります。

つまり、ゆうちょ銀行の相続手続きに必要な戸籍の範囲と、不動産登記や他の金融機関で求められる戸籍の範囲が異なる場合があります。

複数の手続きがある場合には、後で追加取得が必要にならないよう、全体の必要書類を見ながら準備することが大切です。


5. 相続払戻金の受取方法を確認する

ゆうちょ銀行の相続手続きでは、相続払戻金を誰が受け取るかを確認する必要があります。

相続人が複数いる場合には、遺産分割協議書や相続人全員の合意に基づいて、代表者が受け取ることがあります。

その場合には、受け取った金額をどのように分配するかを、相続人間で明確にしておくことが大切です。

振込記録、払戻明細、分配記録を残しておくと、後日の誤解を防ぎやすくなります。


6. 定額貯金・定期貯金にも注意する

ゆうちょ銀行には、通常貯金だけでなく、定額貯金や定期貯金がある場合があります。

通帳を見ただけでは、すべての貯金が分かりにくいこともあります。

相続手続きでは、亡くなられた方名義のすべての貯金を確認する必要があります。

必要に応じて、残高証明書や取引内容の確認を依頼しましょう。


7. 行政書士に相談できること

行政書士は、ゆうちょ銀行の相続手続きに必要な戸籍収集、相続関係説明図、法定相続情報一覧図の作成支援、財産目録、遺産分割協議書の作成などをサポートできます。

ゆうちょ銀行の手続きと、他の銀行、不動産、自動車、証券会社の手続きが同時にある場合には、必要書類を整理して進めることが重要です。

行政書士に相談することで、相続手続き全体の中でゆうちょ銀行の手続きを位置づけて準備しやすくなります。


まとめ|ゆうちょ銀行は所定の流れと必要書類を確認しましょう

ゆうちょ銀行の相続手続きでは、通常の銀行とは異なる流れや確認書類があるため、早めに手続き方法を確認することが大切です。

重要なポイントは次のとおりです。

  1. 通帳・キャッシュカード・記号番号を確認する
  2. 相続確認表の提出など、ゆうちょ銀行所定の流れを確認する
  3. 遺言書の有無で必要書類が変わる
  4. 戸籍の範囲に注意する
  5. 定額貯金・定期貯金も確認する
  6. 払戻金の受取後は分配記録を残す

ゆうちょ銀行の口座がある場合には、他の相続財産とあわせて早めに整理しましょう。


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