8-5. 軽自動車を相続した場合の手続き

亡くなられた方が軽自動車を所有していた場合、普通自動車とは異なる手続き先で名義変更や廃車手続きを行います。

普通自動車は運輸支局で手続きを行うのに対し、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きを行います。

軽自動車も相続財産の一つです。

車検証上の所有者が亡くなられた方になっている場合には、相続人への名義変更、売却、廃車などの方針を決める必要があります。

この記事では、軽自動車を相続した場合の手続きと注意点について解説します。


1. まず車検証を確認する

軽自動車を相続した場合、まず車検証を確認します。

確認する主な項目は次のとおりです。

  • 所有者の氏名
  • 使用者の氏名
  • 車両番号
  • 車台番号
  • 使用の本拠の位置
  • 車検の有効期間
  • 所有者が販売会社やローン会社になっていないか

所有者が亡くなられた方ではなく、販売会社やローン会社になっている場合があります。

その場合には、相続人だけで手続きできないことがあるため、先に所有者である会社へ確認が必要です。


2. 手続き先は軽自動車検査協会です

軽自動車の名義変更や廃車手続きは、軽自動車検査協会で行います。

軽自動車検査協会は、名義変更、住所変更、廃車などの手続きに必要な書類について、手続きナビや各種申請書類を案内しています。

横浜・神奈川の場合は、管轄の軽自動車検査協会神奈川事務所などで確認することになります。

同協会の神奈川事務所案内では、名義変更・住所変更・廃車の必要書類について手続きナビを利用するよう案内されています。


3. 名義変更に必要となる主な書類

軽自動車の名義変更に必要な書類は、手続き内容や管轄によって異なります。

一般的には、次のような書類が関係します。

  • 自動車検査証
  • 新しい使用者の住所を証する書面
  • 自動車検査証変更記録申請書
  • 申請依頼書
  • ナンバープレート
  • その他、相続関係を確認する書類

軽自動車検査協会の名義変更案内では、車検証、使用者の住所を証する書面、車検証変更記録申請書、代理人による場合の申請依頼書などが必要書類として案内されています。また、管轄が変わる場合にはナンバープレートが必要になることがあります。

相続の場合には、これに加えて戸籍や遺産分割協議書など、相続関係を確認する書類が必要になることがあります。

事前に管轄の軽自動車検査協会へ確認しましょう。


4. 普通自動車との違い

軽自動車と普通自動車では、手続き先や書類の考え方が異なります。

主な違いは次のとおりです。

  • 普通自動車:運輸支局で登録手続き
  • 軽自動車:軽自動車検査協会で手続き
  • 普通自動車:印鑑証明書や実印が必要になる場面が多い
  • 軽自動車:申請依頼書など軽自動車独自の書類を使う
  • 普通自動車:移転登録
  • 軽自動車:車検証の記録変更

ただし、相続人が誰かを確認し、誰が車を取得するのかを整理する点は同じです。

遺産分割協議書や相続人関係の資料が必要になることがあります。


5. 売却する場合の注意点

軽自動車を売却する場合、名義が亡くなられた方のままでは手続きが進まないことがあります。

通常は、相続人への名義変更や、相続関係を確認する書類をそろえたうえで、売却手続きを進めます。

売却前に確認すべき点は次のとおりです。

  • 車検証上の所有者
  • ローンの有無
  • 自動車税種別割の納税状況
  • 車検の有効期間
  • 自賠責保険
  • 任意保険
  • 相続人全員の合意

中古車販売店や買取業者に依頼する場合でも、相続関係書類を求められることがあります。


6. 廃車にする場合の注意点

軽自動車を廃車にする場合には、軽自動車検査協会で自動車検査証返納届出や解体返納などの手続きを行います。

軽自動車検査協会は、一時使用中止の手続きである自動車検査証返納届について、車検証、ナンバープレート、自動車検査証返納届出書などを必要書類として案内しています。

解体した場合には、移動報告番号やナンバープレート、解体届出書などが必要になることがあります。

車を使用しない場合でも、手続きをしないまま放置すると、税金や管理の問題が残ることがあります。


7. 行政書士に相談できること

行政書士は、軽自動車の名義変更、廃車、車庫証明が必要な地域での手続き、相続関係書類の整理などをサポートできます。

軽自動車の相続では、相続人調査、遺産分割協議書、自動車手続きが関係します。

普通自動車と軽自動車では手続き先が異なるため、車検証を確認したうえで進めることが大切です。


まとめ|軽自動車は軽自動車検査協会で手続きを確認しましょう

軽自動車を相続した場合には、普通自動車とは異なる手続きが必要になります。

重要なポイントは次のとおりです。

  1. まず車検証の所有者を確認する
  2. 手続き先は軽自動車検査協会である
  3. 名義変更には車検証や申請書類が必要になる
  4. 相続関係を確認する書類が必要になることがある
  5. 売却・廃車する場合も相続人の合意を確認する
  6. 放置すると税金や管理の問題が残る

軽自動車を相続した場合には、早めに車検証を確認し、管轄の軽自動車検査協会で必要書類を確認しましょう。


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